精神障害の分類とさまざまな神経症

ここであらためて、「精神障害」の定義を明示しておこうと思います。

精神障害」とは、精神の異常やかたよりを総称する広い概念を指します。
ですから、このなかに統合失調症も神経症も、摂食障害も含まれることに
なります。大きく「精神病」と「その他の精神障害」に分類されます。

■精神障害における「精神病」とは
現実性の欠落の状態にあり、患者の多くは現実を把握できず、
自分が病人であるとの自覚が持てません。
精神病以外」の精神障害においては、自分が病人であること
を自覚できるため、この点が大きな違いです。
妄想や幻覚に対して、これは妄想であって現実ではないと
認識する能力が失われている状態が多くみられます。

・外因性・・・器質性精神病など。
身体的原因が判明しているものを指す。
脳障害やアルコールや薬物中毒によるもの。

・内因性・・・統合失調症、気分障害(躁うつ病、うつ病)など。
原因不明だが、身体的原因が疑われるものを指す。

■その他の「精神病ではない精神障害」の代表例
代表的なものに「神経症」があります。身体的原因がなく、
心理的、社会的要因によるものとされています。近年では、
身体的要因も認められつつあります。一時的、一過性のもので、
短期間で軽快することも少なくありません。
また、患者は現実性や人格を保ち、病気の自覚もあります。

・神経症・・・ヒステリー神経症、恐怖神経症、パニック障害、強迫性障害など。

・パーソナリティ障害・・境界性パーソナリティ障害自己愛性パーソナリティ障害等。

・生理的障害・・・不眠症、拒食症など。

・行動障害・・・注意欠陥、多動性障害など。

・発達障害・・・学習障害など。

実際には、精神病や精神障害を含めて、合併型・混合型・境界型の症例も
多く、すべてを明確に区分できるわけではありません。


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