心の病に対する誤解と偏見

心の病について、誤解や偏見がつきまとっていることが多く見受けられ、
それによって、患者やその家族はとても苦しんでいることがあります。
正しい知識と理解を得ることで、誤解や偏見を無くし、冷静に対処する
ことを願います。

誤解:「心の病気になる人は心の弱い人である」
心の病気になる人は、本人が怠けているせいだ、本人が悪いと思っている
人が多くいます。しかし原因には、脳の障害もあれば、遺伝的要因や環境要因
が絡み合えば、誰でも心の病気になる可能性を秘めています。また、心の病気
は治療の対象となる「病気」です。外科や内科の病気と同様に、本人のせいで
発症するわけではなく、本人の努力だけで治せませんから、専門家の治療や
サポートが必要です。

誤解
:「うつ病は”心の風邪”だから放っておいても治る」
風邪と同じくらいに多くの人がかかり、誰でもかかる可能性があるという意味で
“心の風邪”と言われているのです。2〜3日あたたかくして寝ていれば治るという
ことはありません。それどころか、悪化した場合には自殺という最悪の結果を招く
恐れもある怖い病気です。一刻も早く専門家に相談しましょう。

誤解
:「心の病気は決して治らない」
一部をのぞいて多くが治療により快復、軽快します。治療の開始が早期であれば
あるほど快復も早いのは、身体の病気と同じです。

誤解:「心の病気は遺伝する」
遺伝要因が疑われている心の病気は存在しますが、ごく一部に過ぎません。
うつ病のような病気になりやすい性格や気質(秩序を重んじる、律儀で几帳面など)
が遺伝することはありますが、そこに環境要因が加わって初めて発症するものです。

誤解:「精神病院に入院すると一生出られない」
平均在院日数は327日と言われていますが、5〜7割の人が3ヶ月以内に
退院しています。


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