カウンセリングとは何をするのか

このサイトでは、何度か「専門家へ相談を」と勧めてきました。
しかし、実際には心療内科や精神科には訪問してみたいけれど、行けていない
という声を聞くことがあります。
風邪を引いたり、骨折をしたときとは違い、どのような診察が行われるのか想像
がつきにくいため不安を感じることも理由のひとつとしてあるようです。
そこで、今回は心療内科や精神科で実際に初診を受けた場合、どのようなことが
行われるか、主な診療の方法と他の科との違いをお伝えしてみましょう。

1.予約
まず、お近くの病院や専門機関に予約をすべきか確認してみてください。
心療内科や精神科の場合、カウンセリング時間を充分に取るため、
予約制にしているところが多いです。ですから、朝いちばんで突然病院
に行っても診察を行って貰えない場合があります。
事前に予約を取ることをおすすめします。

2.入室してから
診察当日、医師もしくはカウンセラーの居る部屋へ入室します。
このとき、内科や歯科、外科と違って医師であっても白衣を着ないで
私服でいる場合もあります。医師によってさまざまですが、白衣が権威の
象徴のように取られることを避け、カウンセリングで遠慮なく話してもらえる
ようにする環境づくりの一環でそうしていることがあります。
また、デスクを挟んで少し距離を置きながら対面で座る環境や、デスクは
なく椅子のみの対面面接など、これもまたさまざまです。これらも担当医が
考える、より良いカウンセリングの環境づくりのひとつですから、他の診療科目
のときの環境と多少違っても安心してください。

3.カウンセリング
まずは、現状の問題は何か問診されると思います。これは他科と同じです。
その後、カウンセリングへとそのまま移行する場合があります。
カウンセラーは、最初の段階で何をしているかというと傾聴(けいちょう:
話を聞くこと)をしています。この目的は来者本人が、自身の状況や情報を
整理し、心を吐露し、自身が「どうしたらよいか?」を発見し、方法を見つけて
実行していくことをサポートすることにあります。
カウンセラーによっては、その後、精神分析や行動療法、来訪者中心療法
などを取り入れていく場合があります。しかし、カウンセリングとは1回で
終わるものではありません。その後、回数を重ねることで効果を得ていく
ものと思ってください。
また、カウンセリングは宗教でも占いでもコンサルティングでもありません
から、教義も具体的な答えもありません。具体的な答えが無いというのは、
「メタボだから油分を控えましょう」というような、目に見えて明確なアドバ
イスをこれらの心理精神系の科目では持っていないのです。なぜなら人の
価値感や考え方、感じ方は十人十色で、ストレス要因が及ぼした心への
影響もさまざまです。ですからカウンセリングを重ねて、来者に合った療法
を一緒に考えていくサポートパートナーになるのが、医師でありカウンセラー
であると考えていただくとよいと思います。
いきなり催眠術をかけられたり、悪夢を分析されたり、子供の頃のトラウマを
突然決定されたりするようなことは絶対にありませんので、安心して相談して
みてください。

4.投薬治療
初回のカウンセリングの終了後に、医師は薬の処方を判断する場合が
あります。睡眠薬や抗うつ剤など、処方のルールを厳守しなければなら
ない薬が出るときもあります。来訪相談者本人が投薬管理が難しい場合
も考えられますから、できれば家族や知人などが同行、または通知して
協力を得てください。

以上が、初診日の主な内容です。
早めの相談が悪化を防ぐことは、他の身体の病気と一緒です。
ひとりで戦わず、強力なサポーターを得ましょう。


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